自家歯牙移植

自家歯牙移植

同一個体(自己)の臓器を切り離して、同一個体の他の部位に移して生着させることを、自家移植(じかいしょく)といいますが、移植される臓器が歯の場合、自家歯牙移植(じかしがいしょく)といいます。この歯が、同種族の中の他の個体、つまり他人のものである場合は、他家歯牙移植(たかしがいしょく)といいます。

他家移植は、免疫反応(拒絶反応)が発現するため、免疫抑制剤を使用しますが、その全身的な副作用の大きさを考えると、歯牙移植には使用すべきではありません。また、HIV(AIDSウィルス)や肝炎ウィルス、未知のウィルスに感染する可能性からも、歯牙移植の場合は、ほとんどが自家歯牙移植です。

 

ドナーとなる移植歯に、最も適しているのは親知らずです。奥歯で、最も早く失う可能性の高い歯は、第一大臼歯(6歳臼歯)ですが、例えばこの第一大臼歯を失ってしまった場合、条件がそろえば、その2本奥にある親知らずを移植することができます。

しかし、ドナーは親知らずだけではありません。たとえば、下の歯が何本も連なって失われた場合は、対になってかみ合っていた上の歯が機能していないため、条件がそろえば、その上の歯を下に移植して、新しいかみ合わせを作りあげることもできます。 歯の移植にとって最も大切なのは、歯の根を取り巻いている歯根膜(しこんまく)。移植するときは、できるだけ傷つけないように歯と一緒に植え込む必要があります。歯は生きている臓器なのです。

実際のケース紹介

 ・自家歯牙移植 CASE01


 

 ・自家歯牙移植 CASE02


白い歯(仮歯)の後ろの歯がありませんでしたが、使わない親知らずがありましたので、自家歯牙移植により後ろに歯を追加して金属の歯を入れました。